IT
ファイヤーウォールとは?仕組みや種類・基本機能を解説
ネットワークセキュリティ対策において、ファイヤーウォールは欠かせない存在です。
本記事では、ファイヤーウォールの仕組みや種類、基本機能を解説します。
ファイヤーウォールとは?仕組みと種類
ファイヤーウォールとは、ネットワークの境界に設置され、不正なアクセスやデータの流出を防ぐセキュリティ対策ソフトのことです。
ネットワークを外部からの攻撃から守るための要塞のような役割を担い、侵入を阻止することで、企業や個人の大切な情報を守ります。
1: 仕組み
ファイヤーウォールは、ネットワークに流れてくるデータのパケットを監視し、事前に設定されたルールに基づいて、通過を許可したり、拒否したりします。
具体的には、パケットの送信元や宛先、ポート番号、プロトコルなどの情報を解析し、危険なパケットと判断された場合は、そのパケットをブロックします。
2: 種類
ファイヤーウォールの種類は、大きく分けて以下の3つがあります。
・パケットフィルタリング型
パケットフィルタリング型は、最もシンプルなタイプのファイヤーウォールです。
パケットのヘッダー情報(送信元・宛先アドレス、ポート番号、プロトコルなど)を解析し、設定されたルールと照合して通過を許可または拒否します。
設定が比較的簡単で、高速な処理が可能な反面、細かい制御が難しく、セキュリティホールが発生する可能性もあります。
・サーキットゲートウェイ型
サーキットゲートウェイ型は、パケットフィルタリング型よりも高度なファイヤーウォールです。
プロキシサーバーを介して通信を行い、パケットフィルタリングに加え、ポート制御機能も備えています。
通信を確立する際に、双方の接続を認証することで、より安全な通信を実現します。
・アプリケーションゲートウェイ型
アプリケーションゲートウェイ型は、プロキシサーバーを介して通信を行い、特定のアプリケーションプロトコルに対して、詳細な認証を行うファイヤーウォールです。
例えば、Webサイトへのアクセスを許可する場合、特定のWebサイトへのアクセスのみ許可したり、特定のポート番号からのアクセスのみ許可したりできます。
より高度なセキュリティ対策が可能ですが、設定が複雑になるため、専門知識が必要となります。
ファイヤーウォールの基本機能
ファイヤーウォールは、ネットワークを安全に保つために、いくつかの重要な機能を備えています。
1: フィルタリング機能
フィルタリング機能は、ファイヤーウォールの最も基本的な機能です。
ネットワークに流れてくるデータのパケットを監視し、設定されたルールに基づいて、通過を許可したり、拒否したりします。
2: アドレス変換機能
アドレス変換機能は、ネットワークのセキュリティを高めるために、重要な役割を担います。
ネットワーク上のコンピューターのIPアドレスを、外部から見えない別のIPアドレスに変換することで、内部ネットワークの情報を外部から隠蔽します。
3: 監視機能
監視機能は、ファイヤーウォールの動作状況を監視し、セキュリティ上の問題が発生した際に、管理者に通知する機能です。
ログファイルにアクセスを記録し、不正なアクセスやセキュリティ違反を検知できます。
まとめ
ファイヤーウォールは、ネットワークセキュリティ対策において、重要な役割を担っています。
本記事では、ファイヤーウォールの仕組みや種類、基本機能について解説しました。
ファイヤーウォールを導入する際には、自社のネットワーク環境やセキュリティニーズに合わせて、適切な種類や機能を選択することが重要です。
適切なファイヤーウォールを導入することで、ネットワークセキュリティを強化し、企業や個人の大切な情報を守れます。
当社は、福岡市及び近郊のエリアで、パソコン、ネットワークのサポートを行っております。
何か気になることがある方は、お気軽にご相談ください。