パソコンのインターネット接続ができないと、業務に深刻な支障をきたします。
ネットワーク管理者は、迅速かつ正確なトラブルシューティングが求められます。
今回は、Windowsパソコンのインターネット接続不能問題の解説をします。

インターネット接続ができないWindowsパソコンのトラブルシューティング

基本的な接続確認と初期対応

まず、物理的な接続を確認しましょう。
イーサネットケーブルがパソコンとルーターの両方にしっかりと接続されているか、ケーブルの破損がないかを確認してください。
複数のケーブルがある場合は、別のケーブルを試して問題がケーブル自体にあるか確認することも有効です。

次に、ルーターとモデムの再起動を試みてください。
それぞれの電源ケーブルをコンセントから抜き、30秒以上待ってから再び接続します。
再起動後、数分待ってからパソコンの接続を確認してください。

Wi-Fi接続トラブルの対処法

Wi-Fi機能のオンオフを切り替えてみてください。
タスクバーのネットワークアイコンからWi-Fiをオフにしてから、再度オンにすることで、接続が回復する場合があります。

また、機内モードが有効になっていないか確認しましょう。
機内モードが有効になっていると、Wi-Fiを含む無線通信がすべて無効になります。

それでも解決しない場合、スマートフォンをモバイルWi-Fiルーター（テザリング）として使用し、パソコンを接続してみましょう。
パソコンがテザリング接続できる場合は、ルーター側の問題が疑われます。

ルーターやモデムの確認と再起動

ルーターやモデムの電源ランプを確認します。
ランプが点灯していない、もしくは異常な点灯状態の場合は、電源ケーブルの接続を確認し、必要であれば再起動します。

また、インターネットサービスプロバイダ（ISP）の回線障害の可能性も考慮してください。
ISPのウェブサイトで回線障害の有無を確認しましょう。

ネットワーク設定のリセット

Windowsのネットワーク設定をリセットすることで、ネットワークアダプターの設定が初期化され、問題解決につながる可能性があります。
この操作は、他のネットワークソフトウェアの設定に影響を与える可能性があるため、慎重に行いましょう。

ネットワークドライバーの更新

デバイスマネージャーでネットワークアダプターのドライバーを確認します。
ドライバーが古いか、正しくインストールされていない場合は、更新または再インストールを試みましょう。
最新版のドライバーは、パソコンの製造元のウェブサイトからダウンロードできます。

セキュリティソフトの影響確認

セキュリティソフトがインターネット接続をブロックしている可能性があります。
一時的にセキュリティソフトを無効化して、インターネット接続を確認してみましょう。
接続が回復した場合は、セキュリティソフトの設定を見直す必要があります。

 

 

インターネット接続ができないWindowsパソコンの高度な対処法

ドメイン環境での接続確認

企業ネットワークでは、ドメイン環境で接続に問題が生じることがあります。
ドメインコントローラーへの接続状況、DNS設定、プロキシサーバーの設定などを確認しましょう。

IPアドレスとDNS設定の確認と変更

IPアドレスとDNSサーバーアドレスが正しく設定されているか確認します。
手動でIPアドレスとDNSサーバーアドレスを設定する必要がある場合もあります。

ファイアウォール設定の確認

ファイアウォールがインターネット接続をブロックしている可能性があります。
ファイアウォール設定を確認し、必要に応じて設定を変更しましょう。

コマンドプロンプトを用いたネットワークコマンドの実行

・コマンドプロンプトを使用して、netsh winsock reset、netsh int ip reset、ipconfig /release、ipconfig /renew、ipconfig /flushdnsなどのコマンドを実行することで、ネットワーク設定をリセットできます。

まとめ

今回は、Windowsパソコンのインターネット接続不能問題に対する対処法を、法人向けに解説しました。
基本的な接続確認から、コマンド操作などの解決策を紹介しました。
問題解決にあたっては、まず基本的な手順から試み、それでも解決しない場合は、より高度な手順を試すか、専門家に相談することをお勧めします。

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