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データバックアップにおすすめの媒体と長期保存に向いている媒体をご紹介!
企業にとって、データの保護は事業運営の生命線とも言えます。
データの消失や破損は、業務の停止や顧客信頼の喪失につながるリスクがあるため、適切なデータバックアップは不可欠です。
そこで、企業におすすめのデータバックアップの方法と、それぞれの特徴について解説します。
□データバックアップに適したメディアの種類
企業がデータをバックアップする際に検討すべきメディアには、以下のような選択肢があります。
1:外付けHDD
外付けHDDは、最も一般的なバックアップメディアです。
大容量でありながらコストも比較的低いため、多くのデータを持つ企業にとって魅力的な選択肢です。
ただし、物理的な衝撃や経年劣化による故障のリスクがあるため、保管場所や取り扱いには注意が必要です。
2:外付けSSD
外付けSSDは、HDDに比べて高速なデータ転送速度を誇ります。
さらに、振動や衝撃に強いため、企業内での移動が頻繁な場合や、データのアクセス速度を重視する企業に適しています。
しかし、容量当たりのコストがHDDよりも高い点には注意が必要です。
3:NAS(ネットワークアタッチトストレージ)
NASは、企業内の複数のデバイスからアクセス可能なネットワークストレージです。
特に、複数の従業員がデータにアクセスする必要がある場合や、企業全体のデータを一括でバックアップしたい場合に有効です。
また、RAID機能を利用することで、データの冗長性を確保し、バックアップの信頼性を高めることができます。
4:クラウドストレージサービス
クラウドストレージは、インターネットを介してデータを保存する方法であり、物理的なバックアップメディアと併用することで、二重の安全対策を講じることができます。
特に、遠隔地で働く社員や多拠点展開する企業にとって有効な手段です。
ただし、インターネット接続に依存するため、緊急時のアクセスには注意が必要です。
□長期保存に適したデータバックアップ方法
企業のデータの中には、法的な義務や将来的な参照のために、長期保存が求められるものもあります。
そのため、長期保存に適したメディアを選ぶことが重要です。
1:光学メディア(CD/DVD/Blu-ray)
光学メディアは、長期保存に優れたメディアです。
保存環境が適切であれば、数十年にわたってデータを保持することが可能です。
ただし、光や湿気に弱いため、保管環境に注意が必要です。
2:M-DISC
M-DISCは、データの生涯保存を目指して開発されたディスクで、通常の光学メディアよりもさらに長期間の保存が可能です。
企業で重要なデータを極めて長期にわたり保存する必要がある場合に最適な選択肢です。
3:クラウドストレージの長期プラン
クラウドストレージサービスは、長期的なデータ保存にも向いています。
物理的な劣化の心配がなく、定期的にバックアップが自動更新される点が魅力です。
セキュリティ対策が整った信頼性の高いサービスを選ぶことが重要です。
□まとめ
企業のデータバックアップには、外付けHDDやSSD、NAS、クラウドストレージなど、さまざまな選択肢があります。
それぞれの特徴を理解し、企業の規模や業務内容に応じた最適なバックアップ戦略を立てることが重要です。
また、法的な義務や将来的な利用を考慮し、長期保存に適したメディアも選定しましょう。
適切なバックアップ対策を講じることで、万が一のトラブルに備え、企業の情報資産を守ることができます。